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衛生薬学

問61 
健康と疾患の概念に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a WHO憲章によると、単に病気にかかっていない、あるいは虚弱でないというだけでは、健康であるといえない。
 b 低温にさらされたとき血管が収縮する反応は、ホメオスタシスの維持の例である。
 c 非感染性疾病の場合でも、その発生に関連を持つリスクファクターを同定できれば、必ず予防できる。
 d WHOは、国際間の健康水準の比較のための指標として、粗死亡率、1歳平均余命、PMI (proportional mortality indicator)の3項目を推奨している。

    a b c d 
  1 正 正 誤 誤
  2 正 誤 誤 正
  3 誤 正 正 誤
  4 正 正 誤 正
  5 誤 誤 正 正



問62 
保健統計に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 年齢構成の異なる人口集団の死亡率を比較するには、年齢調整死亡率を用いる。
 b 新生児死亡率とは、年間の出生数1,000に対する生後1年未満の死亡数の割合をいう。
 c 0歳の平均余命を平均寿命といい、集団の健康水準を表す指標として用いられる。
 d 周産期死亡数とは、妊娠後期の死亡数と乳児死亡数を合計したものをいう。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  



問63 
疾病の一次予防について、正しいものの組合せはどれか。

 a 減塩食の摂取
 b 特定の感染症に対する予防接種
 c 新生児マススクリーニング
 d 作業環境における有害物質の除去
 e 癌検診

  1(a、b、c)  2(a、b、d)  3(a、c、e)
  4(b、c、d)  5(b、d、e)  6(c、d、e)    



問64 
生体防御に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 免疫機能が低下すると、日和見感染が起こりやすくなる。
 b 花粉症に肥満細胞(マスト細胞)は関与していない。
 c 母乳中のIgAは、乳児の消化管での感染防御に役立っている。

    a b c 
  1 正 正 正
  2 誤 正 誤
  3 正 誤 正
  4 誤 正 正
  5 正 誤 誤



問65  下表は、低体重児を出産した100例と、対照として非低体重児を出産した100例について、妊婦の妊娠中の喫煙状況との関係に関する症例対照研究調査の結果を示している。
>  
体重児出産(人) 
非低体重児出産(人)
妊娠中の喫煙 あり(人)
20
14
なし(人)
80
86
計(人)
100
100
妊娠中の喫煙と低体重児出産との関係について、正しいものの組合せはどれか。

 a 妊娠中の喫煙による低体重児出産の発生率は、この調査結果からは求められない。
 b 妊娠中の喫煙による低体重児出産の相対危険度は、20/100と14/100の比である。
 c 妊娠中の喫煙による低体重児出産の寄与危険度は、20/(20+14)と80/(80+86)の差である。
 d 妊娠中の喫煙による低体重児出産のオッズ比は、20/80と14/86の比である。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  



問66 
下表は、年次別にみたわが国の赤痢、コレラ、ポリオ(急性灰白髄炎)の患者数を表したものである。
>  
年次
感染症
1960 (昭和35) 年
0
93,971
5,606
1980 (昭和55) 年
22
951
2
1998 (平成10) 年
61
1,749
0
                        (資料:厚生労働省統計)

a、b、cに該当する感染症の正しい組合せはどれか。

    a    b    c
 1 赤痢    コレラ   ポリオ
 2 赤痢    ポリオ   コレラ
 3 コレラ   赤痢    ポリオ
 4 コレラ   ポリオ   赤痢
 5 ポリオ   コレラ   赤痢



問67 
感染症の予防に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 感染症予防法は、患者の隔離を最も重視している。
 b 検疫法は、わが国に常在しない病原体が船舶、航空機を介して国内に侵入するのを防ぐための法律である。
 c 予防接種は、すべて予防接種法に基づいて行われる。
 d 予防接種法に基づく定期接種の実施主体は、市町村長である。
 (注)感染症予防法:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  



問68 
糖尿病に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 1型糖尿病及び2型糖尿病のいずれも、有病率に年齢差は見られない。
 b 糖尿病は、心筋梗塞のリスクファクターである。
 c 特徴的な合併症(腎症、網膜症、神経障害)の予防は、患者のQOLの維持に重要である。
 d 糖尿病は、死因別死亡率順位で肺炎を上回っている。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  



問69 
家庭用品及び食品の規制に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 液化プロパンガスは、家庭用のエアロゾル製品に用いてよい。
 b 乳幼児用の下着には、ホルムアルデヒドが検出されてはならない。
 c 生鮮野菜を着色して販売してはならない。
 d わが国では、組換えDNA技術応用食品を販売してはならない。

    a b c d 
  1 正 正 誤 正
  2 誤 誤 正 誤
  3 正 誤 誤 正
  4 誤 誤 正 正
  5 正 正 正 誤
  6 誤 正 誤 誤



問70 
エネルギー代謝におけるケトン体に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸及びアセトンは、ケトン体である。
 b ケトン体は、TCA回路でアセチルCoAが欠乏すると生成する。
 c ケトン体は、糖尿病で減少する。
 d 肝臓で合成されたケトン体が、脳のエネルギー源となることがある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  



問71 
三大栄養素から得られるエネルギーと酸素消費量に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 1 gを酸化するのに必要な酸素の量は、脂肪が最も多い。
 b 1 gを酸化する時に生じるCO2量は、タンパク質が最も多い。
 c 呼吸商は、糖質が最も大きい。

    a b c 
  1 誤 誤 正
  2 誤 正 正
  3 誤 正 誤
  4 正 誤 誤
  5 正 誤 正



問72 
アミノ酸の代謝に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

 a セリンは、脱炭酸されてヒスタミンになる。
 b トリプトファンは、ニコチン酸に代謝され、補酵素の前駆体となる。
 c チロシンは、代謝されてリジン(リシン)になる。
 d メチオニンは、S-アデノシルメチオニンとなり、メチル基供与体として働く。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  



問73 
下図は、国民1人1日当たりの栄養素等摂取量の経年推移を1950年の値を100として示したものであるa、b、c、dに該当する栄養素の正しい組合せはどれか。


   a        b       c         d 
 1 脂質     カルシウム    炭水化物     タンパク質
 2 脂質     タンパク質    カルシウム    炭水化物
 3 脂質     カルシウム    タンパク質    炭水化物
 4 カルシウム  脂質       炭水化物     タンパク質 
 5 カルシウム  炭水化物     脂質       タンパク質



問74 
食品の成分組成に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 緑黄色野菜は、β-カロテンの含有量が多い。
 b いわしの脂質は、大豆脂質に比べてn-6系脂肪酸の含有率が高い。
 c 畜肉や魚肉に含まれる鉄は、野菜に含まれる鉄より消化管からの吸収率が高い。
 d 大豆は、米に比べて食物繊維の含有量が多い。

    a b c d 
  1 正 誤 正 誤
  2 正 正 誤 正
  3 誤 正 正 誤
  4 誤 誤 誤 正
  5 正 誤 正 正



問75 
食品に関する記述a~dと最も関係の深い法律ア~オの正しい組合せはどれか。

 a 小型球形ウイルス(SRSV)による集団の食中毒が発生した際、診察した医師が所轄の保健所に届出た。
 b 農作物には農薬残留基準が設定されている。
 c 特定保健用食品が定義されている。
 d 生鮮食品には原産地の表示が義務づけられている。

 ア 農林物質の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)
 イ 食品衛生法
 ウ 健康増進法(旧栄養改善法)
 エ 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症予防法)
 オ 農薬取締法

    a b c d 
  1 イ オ ウ イ
  2 エ イ ア ア
  3 エ イ ア ウ
  4 イ オ ア ウ
  5 イ イ ウ ア



問76 
水分活性に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 食品中の微生物は、食品に含まれる結合水を利用して増殖する。
 b かび類の増殖には、通常0.9以上の水分活性が必要である。
 c 食品の水分活性は、水分含量と必ずしも相関しない。
 d 塩蔵や糖漬した食品が腐敗しないのは、水分活性が低いためである。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  



問77 
下図は、大豆油に空気を通しながら100℃で加熱したときの過酸化物価の経時変化を示す概念図である。a、b、c、dの記述のうち、正しいものの組合せはどれか。


 a イの時間帯では、アの時間帯に比べて、ラジカルの連鎖反応が盛んである。
 b ウの時間帯では、イの時間帯に比べて、酸価が低い。
 c 大豆油に酸化防止剤(BHT)を添加して加熱すると、アの時間は長くなる。
 d いわし油を同条件下で加熱すると、アの時間は大豆油の場合より長い。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  



問78 
自然毒に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a テトロドトキシンは、フグ固有の毒素である。
 b サキシトキシンは、ホタテガイの中腸腺に蓄積・濃縮される下痢性の毒素である。
 c ソラニンは、ジャガイモの芽や緑皮部に含まれる水溶性の有毒成分である。
 d アフラトキシンB1は、強い発癌性物質である。

    a b c d 
  1 誤 誤 正 正
  2 正 誤 誤 正
  3 正 正 誤 正
  4 正 誤 正 誤
  5 誤 正 正 誤
  6 誤 正 誤 誤



問79 
腸炎ビブリオによる食中毒に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 食中毒発生件数は、過去10年間減少傾向にある。
 b 食中毒の最も多い原因食品は淡水魚である。
 c 食中毒の予防には、水道水による魚介類の洗浄が有効である。
 d 調理器具を介した二次汚染がよく知られている。

    a b c d 
  1 誤 正 誤 誤
  2 正 正 誤 誤
  3 正 誤 誤 正
  4 誤 誤 正 正
  5 誤 正 正 正



問80 
放射性物質に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a ジャガイモの発芽防止の目的で、90Srのβ線照射が利用されている。
 b 原子力発電所の事故で飛散した131Iは、畜産食品の汚染原因となることがある。
 c 137Csは消化管から吸収され、骨に沈着する

    a b c 
  1 正 正 誤
  2 正 誤 正
  3 誤 正 正
  4 誤 正 誤
  5 正 誤 誤



問81 
食品添加物の甘味料に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 食品添加物の甘味料を用いることにより、糖分の過剰摂取を抑制することができる。
 b アスパルテームは、フェニルアラニンメチルエステルとグルタミン酸からなるジペプチドである。
 c 加工食品に甘味料を用いた場合、用途名と物質名を併記しなければならない。

    a b c 
  1 正 正 誤
  2 正 誤 正
  3 誤 正 正
  4 正 誤 誤
  5 誤 正 誤
  6 誤 誤 正



問82 
化学物質による食品汚染に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 鉛は、ヘム合成を阻害して貧血を起こすことがある。
 b ジメチルニトロソアミンは、生体内でメチルカチオンを生成し、メチルカチオンがDNAに結合する。
 c 魚介類や海藻に含まれる有機ヒ素化合物は、無機ヒ素より毒性が強い。
 d かん詰めなどのメッキ容器からのスズの溶出は、硝酸イオンが共存すると抑制される。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  



問83 
地球の自然環境に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 二酸化炭素、アルゴン、オゾンのうち、自然大気中の濃度が最も高い成分は二酸化炭素である。
 b 地殻の表層の約70%は、海洋で覆われている。
 c 地球上の植物の生物体量(バイオマス)は、陸地より海洋の方が多い。
 d 生態系とは、生物集団とそのまわりの非生物環境が相互に関係しあって、物質とエネルギーの流れを形成する系(システム)のことである。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  



問84 
界面活性剤の環境内動態に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 非イオン界面活性剤による湖沼の汚染は、アオコの発生原因である。
 b アルキルベンゼンスルホン酸塩は、側鎖が直鎖型より分岐型の方が生分解を受けやすい。
 c ノニルフェノールポリエトキシレートは、生分解を受けて内分泌撹乱作用を示す物質を生じる場合がある。

    a b c 
  1 正 正 誤
  2 誤 誤 正
  3 正 誤 誤
  4 正 誤 正
  5 誤 正 誤
  6 誤 正 正



問85 
水環境に関する事項のうち、微生物による有機物の好気的分解に依存しているものの組合せはどれか。

 a 急速ろ過による浄水法
 b 散水ろ床法による下水処理
 c BODの測定
 d 海洋の富栄養化   

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)



問86 
水の汚染とヒトの健康に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a レジオネラ症は、入浴時の飛沫水(エアロゾル)の吸入で起こることがある。
 b クリプトスポリジウム症の原因となる原虫のオーシストは、上水の塩素消毒により死滅する。
 c ジェオスミンは、水道水のかび臭の原因物質の1つである。

    a b c 
  1 正 正 誤
  2 誤 誤 正
  3 正 誤 誤
  4 誤 正 正
  5 誤 正 誤
  6 正 誤 正



問87 
代表的な大気汚染物質の防除対策に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

 a 低酸素燃焼は、窒素酸化物の発生を減少させる燃焼法の1つである。
 b 大型バス(ディーゼル車)のアイドリング停止運動の目的の1つは、一酸化炭素発生の低減である。
 c 浮遊粒子状物質を軽減するために、スパイクタイヤ使用が禁止された。
 d ガソリン車の排ガス浄化のために用いる触媒装置は、炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物の排出量を低減する。

    a b c d 
  1 正 正 正 正
  2 正 正 誤 誤
  3 正 誤 正 誤
  4 誤 正 誤 正
  5 誤 誤 正 正



問88 
空気中の二酸化窒素の測定に関する記述の〔 〕に入るべき字句の正しい組合せはどれか。

二酸化窒素を含む試料空気を〔 a 〕と〔 b 〕を含む酢酸水溶液中に通じると、二酸化窒素が〔 a 〕と反応し、さらに〔 b 〕と反応して呈色する。一連の反応による測定法を〔 c 〕と呼ぶ。

1

スルファニル酸 N-(1-ナフチル)エチレンジアミン二塩酸塩 ザルツマン法

2

トリエタノールアミン N-(1-ナフチル)エチレンジアミン二塩酸塩 ザルツマン法

3

スルファニル酸 N-(1-ナフチル)エチレンジアミン二塩酸塩 ウインクラー法

4

スルファニル酸 p-ロザニリン ザルツマン法

5

トリエタノールアミン p-ロザニリン ウインクラー法


>
問89 
わが国で起こった公害及び中毒事例とその主要原因物質との関係の正誤について、正しい組合せはどれか。

    公害及び中毒事例     主要原因物質
 a 水俣病          メチル水銀
 b 四日市ぜん息       窒素酸化物
 c イタイイタイ病      有機スズ
 d カネミ油症        PCB及び関連物質

    a b c d 
  1 誤 正 誤 正
  2 正 誤 正 誤
  3 正 正 誤 誤
  4 誤 誤 正 誤
  5 正 誤 誤 正



問90 
感染性廃棄物に関するA、Bの問に対する答の正しい組合せはどれか。

 A 感染性廃棄物の管理、取扱いについて、正しいものはどれか。

 ア 薬剤師の資格をもっていれば、感染性廃棄物の管理責任者になることができる。
 イ 血液が付着している廃棄物でも、健常人から採血した血液であれば感染性廃棄物には分類されない。
 ウ 施設内で滅菌消毒処理により感染因子を不活化しても、非感染性廃棄物として処理することはできない。

 B 感染性廃棄物の運搬容器を、識別できるように表示することが推奨されているマークはどれか。

    カ         キ         ク

   A  B
 1 ア  カ
 2 ア  キ
 3 イ  キ
 4 イ  ク
 5 ウ  カ
 6 ウ  ク



問91 
地球の温暖化に関する記述の〔 〕に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。

地球は太陽から到達した光よりも〔 a 〕波長の光としてエネルギーを放出する。この光の多くは大気中の水蒸気や温室効果ガスによって吸収される。温室効果ガスの中で、実際の地球温暖化に最も大きく寄与しているのは〔 b 〕である。オゾン層の破壊を引き起こすフロンも温室効果を有しており、その単位濃度当たりの効果は大気中での寿命を考慮にいれると〔 b 〕よりも〔 c 〕倍高い。

    a     b       c 
  1 長い   メタン      数千
  2 長い   二酸化炭素    数千
  3 長い   メタン      数
  4 短い   二酸化炭素    数千
  5 短い   メタン      数
  6 短い   一酸化二窒素   数



問92 
人体に対する光の影響に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 紫外線の過剰曝露は、角膜や結膜に急性炎症を引き起こす。
 b 日光照射による皮膚の紅斑形成と色素沈着は、おもに赤外線の作用による。
 c 紫外線は、皮膚におけるプロビタミンD3の水酸化反応を促進する。
 d 皮膚に塗布された薬物の光化学反応により、光過敏性皮膚炎を起こす場合がある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  



問93 
有機溶剤の毒性に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ベンゼンの慢性中毒症状は、造血機能障害である。
 b アニリンの急性毒性は、メトヘモグロビン血症である。
 c クロロホルムは、シトクロムP450により無害なホスゲンヘと代謝される。
 d トリクロロエチレンの発癌性は報告されていない。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  



問94 
下記の化学式で示す内分泌撹乱が疑われている化学物質に関する記述の〔 〕に入るべき字句の正しい組合せはどれか。

        (C4H9)3SnCl

この化合物は、〔 a 〕に用いられてきたが巻貝に蓄積すると、〔 b 〕を起こすことがある。

       a             b 
  1 船底塗料            雌の雄性化
  2 プラスチック可塑剤       雌の雄性化
  3 ポリカーボネート樹脂原料    雌の雄性化
  4 船底塗料            雄の雌性化
  5 プラスチック可塑剤       雄の雌性化
  6 ポリカーボネート樹脂原料    雄の雌性化



問95 
カドミウムに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a ヒトにおける主要な摂取源は、魚介類である。
 b 生物学的半減期が長いため、一般的にヒトの組織中濃度は若年者よりも中年者の方が高い。
 c 慢性中毒の主症状は、肺線維症である。
 d 金属結合タンパク質メタロチオネインと結合すると、その毒性が軽減される。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  



問96 
下図は、毒性試験における量-反応曲線である。a、b、c、dの正誤について、正しい組合せはどれか。

 
 a すべての化学物質は、上図のような量-反応曲線を示す。
 b 縦軸の反応として死亡率をとると、Aの値はLD50となる。
 c ADIは、NOAELと安全係数を基にして求める。
 d 毒性の種類にかかわらず、Aの値は一定である。

    a b c d 
  1 誤 誤 正 正
  2 正 誤 誤 正
  3 誤 正 正 誤
  4 誤 正 誤 正
  5 正 正 誤 誤
  6 正 誤 正 誤



問97 
ダイオキシン類対策特別措置法に定められているダイオキシン類に関する記述について、正しいものの組合せはどれか。

 a 催奇形性はあるが、発癌性はない。
 b ゴミ焼却施設では、ダイオキシン類の発生を抑制するために燃焼温度を700℃以下に保っている。
 c ダイオキシン類の毒性を評価するために、毒性等価係数(TEF)が用いられる。
 d ダイオキシン類の測定に、ガスクロマトグラフィー/質量分析法が用いられる。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  



問98 
薬物代謝に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a 薬物代謝能には、個人差はあるが人種差はない。
 b 飲酒や喫煙習慣は、薬物代謝能に影響を与える。
 c ヒト胎児の肝臓には薬物代謝能はない。
 d 薬物代謝能の変化により、医薬品間の相互作用が起こる場合がある。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)  



問99 
農薬フェニトロチオンに関するA、Bの問に対する答の正しい組合せはどれか。

 A 構造式はどれか。


 B 作用発現のメカニズムと使用目的について、正しいものはどれか。

 カ オクソン体に代謝されてコリンエステラーゼを阻害する殺虫剤である。
 キ スーパーオキシドを生じる除草剤である。
 ク TCA回路を阻害する殺そ剤である。

    A  B    
  1 ア  カ
  2 ア  ク
  3 イ  キ
  4 イ  ク
  5 ウ  カ
  6 ウ  キ



問100 
乱用薬物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

 a アヘン摂取を確認するために、尿中のヘロインを検出する。
 b コカインは体内で安定なので、尿中の未変化体を検出する。
 c トルエンは安息香酸に代謝され、グリシン抱合体として尿中に排泄される。
 d メタンフェタミン摂取を確認するために、尿中の未変化体を検出する。

  1(a、b)  2(a、c)  3(a、d)
  4(b、c)  5(b、d)  6(c、d)