衛生薬学
問61人口構成に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 従属人口とは0~14歳と65歳以上の人口の和である。
b わが国の従属人口指数は、30年前と比較して大幅に増加している。
c 老年人口指数の最も高い国は、日本である。
d 現在のわが国の老年人口指数は、15を超えている。
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d)
4(b,c) 5(b,d) 6(c,d)
問62
ワクチンに関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 痘そうの根絶により、種痘の定期接種は廃止された。
b 現在使われているポリオワクチンは、弱毒株ウイルスを用いた生ワクチンであり、経口投与される。
c 風疹ワクチンは、妊婦を対象に接種される。
a b c
1 正 誤 誤
2 正 正 誤
3 誤 正 誤
4 正 正 正
5 正 誤 正
問63
次図は、環境要因の摂取量(暴露量)と望ましくない生体影響の関係を示したものである。図に対応する環境要因について、適切な組合せはどれか。
ア PCB
イ 喫煙(発がん)
ウ マンガン
a b c
1 ア イ ウ
2 ア ウ イ
3 イ ア ウ
4 イ ウ ア
5 ウ ア イ
6 ウ イ ア
問64
次の人ロピラミッド(年齢階級別人口構成)は、日本、米国、インド、韓国及びエチオピアのものである。このうち、日本のものはどれか。
(1995~1998年のデータ:国連デモグラフィック・イヤーブック(1997)及び総務庁統計局「1998年10月1日現在推計人口」による)
問65
感染症に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 日和見感染とは、病原体が変異することによりその感染力が強くなったときに起こる感染である。
b 感染が起こっても発病に至らないものを、顕性感染という。
c 病原体が不明な場合には、疫学調査の結果をもとに予防対策を立てることはできない。
a b c
1 正 誤 正
2 誤 正 誤
3 正 正 誤
4 誤 誤 誤
5 誤 誤 正
問66
感染症に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 医療従事者は、院内感染の経路とはならない。
b バンコマイシン耐性腸球菌 (VRE) は、院内感染の原因となることがある。
c AIDSは、ヒト免疫不全ウイルス (HIV) がB細胞を傷害することにより発症する。
d エボラ出血熱は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(感染症予防法)において、感染症に指定されている。
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d)
4(b,c) 5(b,d) 6(c,d)
問67
生活習慣病に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a ハワイの日系二世は日本人(日本在住)に比べて、大腸がんが多く、胃がんが少ない。
b わが国の胃がんの年齢調整死亡率は、男女とも10年前より上昇している。
c わが国における高血圧症の頻度は、30~70歳のどの年齢層でも、20年前より低下している。
d 喫煙は、心疾患のリスクファクターではない。
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d)
4(b,c) 5(b,d) 6(c,d)
問68
母子保健に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a クレチン症(先天性甲状腺機能低下症)は、新生児マススクリーニングの対象疾患である。
b 糖尿病は、ハイリスク妊娠の要因となる。
c C型肝炎に対し、母子感染防止事業が行われている。
d 最近の乳児死亡原因の第1位は、不慮の事故である。
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d)
4(b,c) 5(b,d) 6(c,d)
問69
脂肪酸に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 天然の不飽和脂肪酸の炭素-炭素間二重結合は、ほとんどがトランス型である。
b アラキドン酸は、ヒトの体内でオレイン酸から合成される。
c ドコサヘキサエン酸の含有率は、牛肉よりもイワシの方が高い。
d 不飽和脂肪酸は、β酸化を受けない。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 正 誤
5 誤 正 誤 誤
問70
脂溶性ビタミンに関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a ビタミンEの過剰症は知られていない。
b レチノイン酸は、核内レセプターと結合する。
c 7-デヒドロコレステロールは、紫外線によりビタミンD2に変換される。
d ビタミンKが欠乏すると、血栓が形成されやすくなる。
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d)
4(b,c) 5(b,d) 6(c,d)
問71
生体成分とその含有元素及び機能の関係のうち、正しいものはどれか。
生体成分 元素 機能
1 ビタミンB12 ――――――――――― コバルト ―――― エチル化
2 スーパーオキシドジスムターゼ ――― 亜鉛 ―――――― スーパーオキシドの生成
3 グルタチオンペルオキシダーゼ ――― セレン ――――― 過酸化水素の消去
4 シトクロムP450 (CYP) ―――――― 銅 ――――――― 薬物代謝
5 チロキシン ―――――――――――― マグネシウム ―― 代謝促進
問72
エネルギー代謝に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 呼気中に排出される二酸化炭素は、主にTCAサイクルで産生される。
b 三大栄養素のなかで、たん白質は単位重量当たりの代謝エネルギーが最も大きい。
c 脂質は、エネルギー源として重要であるが、細胞構成成分としては利用されない。
a b c
1 誤 正 正
2 誤 正 誤
3 誤 誤 誤
4 正 誤 誤
5 正 誤 正
問73
食品成分の変質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a カテキン類は、ポリフェノールオキシダーゼの作用により脱色される。
b メイラード反応は、糖と脂肪酸の間で起こる。
c 脂質の自動酸化には、不飽和脂肪酸の活性メチレン基が関与する。
d トリメチルアミンは、魚肉の腐敗臭の原因の1つである。
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d)
4(b,c) 5(b,d) 6(c,d)
問74
食品の保存に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a わが国では、食品の腐敗防止を目的として放射線照射が行われている。
b 解凍した魚は、冷凍前より腐敗しやすい。
c 糖漬けは、水分活性を高めることにより微生物の増殖を防ぐ方法である。
a b c
1 正 正 誤
2 正 誤 正
3 正 誤 誤
4 誤 正 誤
5 誤 誤 正
問75
病原微生物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a コレラの下痢症状は、菌が産生するマイコトキシンによる。
b ウェルシュ菌は、芽胞を形成する嫌気性菌である。
c 腸炎ビブリオによる食中毒は、毒素型である。
d 黄色ブドウ球菌による下痢や嘔吐の症状は、菌が産生するエンテロトキシンによる。
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d)
4(b,c) 5(b,d) 6(c,d)
問76
自然毒による食中毒に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a ツキヨタケは、胃腸障害を起こす毒キノコである。
b シガテラは、麻ひ性貝毒による食中毒である。
c シアン配糖体の毒性は、O-グリコシド結合の加水分解によって発現する。
d カビ毒であるステリグマトシスチンには、発がん性がある。
a b c d
1 正 正 誤 誤
2 正 誤 正 正
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 正 誤
問77
金属及び類金属の食品衛生に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 海藻やエビに含まれる有機ヒ素化合物は、無機ヒ素化合物に比べて毒性が弱い。
b クロムは、6価に比べて3価の方が毒性が強い。
c 米については、カドミウムの安全基準値が定められている。
a b c
1 正 正 誤
2 正 誤 正
3 誤 正 正
4 正 誤 誤
5 誤 正 誤
6 誤 誤 正
問78
食品添加物に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 二酸化チタンは、漂白剤として食品添加物に指定されている。
b 亜硝酸ナトリウムは、酸性で第二級アミンと反応して発がん性のニトロソアミンを生じる。
c 銅クロロフィルは、着色料として食品添加物に指定されている。
d ジブチルヒドロキシトルエン (BHT) は、金属と錯体を形成することにより酸化を防止する。
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d)
4(b,c) 5(b,d) 6(c,d)
問79
食品添加物の安全性に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 天然物についても、毒性を考慮する必要がある。
b ヒトでの急性及び慢性毒性試験が不可欠である。
c 次世代への影響を評価する必要はない。
a b c
1 正 正 誤
2 正 誤 正
3 正 誤 誤
4 誤 正 正
5 誤 正 誤
6 誤 誤 正
問80
90Srで汚染された食品の摂取は、長期的な内部被曝の原因となる。90Srの物理的半減期は約30年で、生物学的半減期は約50年である。90Srの有効半減期は何年か。最も近い値を選べ。
1 10 2 20 3 30 4 40 5 50
問81
地球環境と生態系に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 地球環境を構成している気圏、地圏(岩石圏)、水圏、生物圏のうち、気圏以外では重量比の最も大きい構成元素は酸素である。
b 生態系における生物は、生産者、消費者及び分解者からなりたっている。
c 生態系のエネルギーは、ほとんど太陽エネルギーに依存している。
a b c
1 正 正 正
2 正 誤 正
3 誤 正 正
4 誤 正 誤
5 正 誤 誤
問82
環境汚染物質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 無機水銀は、メチル水銀に比べて血液-脳関門を通過しやすい。
b トリクロロエチレンは、代謝を受けずにDNA塩基を修飾する一次発がん物質である。
c カモメの体内DDT濃度が生息域の海水中濃度より高くなるのは、食物連鎖のためである。
d ベンゾ[a]ピレンの代謝活性化の過程には、エポキシドヒドロラーゼが関与する。
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d)
4(b,c) 5(b,d) 6(c,d)
問83
水質汚濁に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a フミン質は、塩素と反応してトリハロメタンを生じやすい。
b 亜硝酸性窒素は、し尿の混入により増加する。
c 富栄養化が進んだ水域では、動物性プランクトンが著しく増殖している。
d n-ヘキサン抽出物質量は、海域の油汚染の指標となる。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 正 誤 誤 正
4 誤 正 誤 誤
5 誤 誤 正 正
問84
水質保全に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a わが国の多くの河川、湖沼では、家庭排水が水質汚濁の最大の要因となっている。
b 都市下水の大規模な処理には、活性汚泥法が適している。
c 合併処理浄化槽は、し尿と生活排水の両方を処理できる。
a b c
1 正 正 正
2 正 誤 誤
3 誤 正 正
4 誤 正 誤
5 誤 誤 正
問85
水質汚濁指標に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 有機物を含んだ水が流入すると、BODは低下する。
b 水質汚濁によりDOが低下すると、微生物による有機物の分解が起こらなくなる。
c 工場排水では、BODを測定できない場合がある。
d CODは、水中の無機物質量の指標として用いられる。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤
問86
窒素酸化物による大気汚染に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 化石燃料の燃焼で生成するNOχの窒素は、主として空気中のN2に由来する。
b 大気中のNOχとしては、NO2と比べてNOが多い
c NOχが空気中で光化学反応を起こすと、眼に刺激性のある光化学オキシダントを生じる。
a b c
1 正 正 誤
2 正 誤 正
3 誤 正 正
4 正 誤 誤
5 誤 正 誤
6 誤 誤 正
問87
産業廃棄物に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 有害性や感染性のある産業廃棄物の移動過程は、文書(マニフェスト)により管理されている。
b 有害性や感染性のある産業廃棄物の排出事業者は、排出後の廃棄物にも責任を持つことになっている。
c 感染性廃棄物の運搬には、密閉容器が用いられている。
a b c
1 正 正 正
2 正 正 誤
3 正 誤 誤
4 誤 正 誤
5 誤 誤 正
問88
地球温暖化に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 地表に到達する太陽光エネルギーの主体は、赤外線である。
b 地表に到達する太陽光エネルギーのうち、熱に変換されるのはごく一部である。
c 分子当たりの温室効果は、二酸化炭素よりもメタンの方が大きい。
d 大気中の水蒸気も、二酸化炭素とともに温室効果に大きく寄与している。
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d)
4(b,c) 5(b,d) 6(c,d)
問89
水質試験法でアンモニア性窒素の測定に用いるインドフェノール法の反応経路を次に示す。aとbの反応に用いる試薬の正しい組合せはどれか。
[ a ] [ b ]
a b
1 HCl インドフェノール
2 NaClO インドフェノール
3 NaClO4 N,N-ジエチル-p-フェニレンジアミン(DPD)
4 HCl フェノール
5 NaClO フェノール
問90
環境試験法に関する記述の[ ]の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
硫黄酸化物の試験法である溶液導電率法では、[ a ]を含む溶液に被検空気を通じて、生成する[ b ]による導電率の上昇を測定する。
a b
1 トリエタノールアミン 亜硫酸
2 トリエタノールアミン 硫酸
3 過酸化水素 亜硫酸
4 過酸化水素 硫酸
5 水酸化ナトリウム 亜硫酸
6 水酸化ナトリウム 硫酸
問91
アスマン通風湿度計とカタ温度計を用いて測定できる室内空気環境の正しいものの組合せはどれか。
a 換気量 b 熱輻射 c 気動 d 感覚温度
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d)
4(b,c) 5(b,d) 6(c,d)
問92
異物の吸収、排泄に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 除草剤であるパラコートは、ほとんど経皮吸収されない。
b 浮遊粒子状物質の肺からの吸収は、主としてエンドサイトーシスによる。
c 腸肝循環では、胆汁中に排泄された異物が抱合型のまま再び吸収される。
d 血漿中で主にイオン型(解離型)として存在する化合物は、一般に乳汁中へ移行しやすい。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 正 正 正
3 誤 正 誤 誤
4 正 誤 誤 正
5 誤 誤 正 誤
問93
次の薬毒物とその代謝活性化反応の関係の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 2-アセチルアミノフルオレン ――――― N-水酸化
b アフラトキシンB1 ――――――――― エポキシ化
c 四塩化炭素 ――――――――――――― ラジカル生成
d フェニトロチオン ―――――――――― 硫黄原子の脱離と酸化
a b c d
1 正 正 正 正
2 正 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 正 正 誤 誤
5 誤 誤 誤 正
問94
異物の抱合反応に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a イソニアジドのアセチル化速度には、代謝酵素の遺伝的多型による個人差がある。
b メルカプツール酸は、異物のN-アセチルシステイン抱合体である。
c アスパラギンは、ヒトでの抱合反応に利用される主要なアミノ酸である。
d アミノ酸抱合とアセチル化では、抱合を受ける異物の官能基が多くの場合共通している。
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d)
4(b,c) 5(b,d) 6(c,d)
問95
シトクロムP450 (CYP) に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a シトクロムP450はミクロソーム画分のみならず、ミトコンドリアにも存在している。
b 薬物を解毒するシトクロムP450の分子種は、がん原物質を活性化することはない。
c シトクロムP450が1分子の薬物に酸素原子を1個添加するのに2個の電子を必要とする。
d シトクロムP450は薬物の酸化反応を触媒するが、還元反応は触媒しない。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 誤 正 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 誤 誤 正 正
問96
パラチオンの毒性発現機構に関する記述の[ ]の中に入れるべき字句の正しい組合せはどれか。
パラチオンは、シトクロムP450 (CYP) で代謝されてリン酸エステル型のパラオクソンとなり、そのジアルキルリン酸部分がアセチルコリンエステラーゼの活性中心の[ a ]残基に結合し、さらに加水分解を受けて[ b ]が離脱する。[ c ]は結合したジアルキルリン酸基を除去し、アセチルコリンエステラーゼの活性を回復させる。
a b c
1 トレオニン p-ニトロフェノール 硫酸アトロピン
2 トレオニン p-ニトロ-o-クレゾール 硫酸アトロピン
3 トレオニン p-ニトロフェノール 2-PAM
4 セリン p-ニトロ-o-クレゾール 硫酸アトロピン
5 セリン p-ニトロフェノール 2-PAM
6 セリン p-ニトロ-o-クレゾール 2-PAM
(注)2-PAM:2-ピリジンアルドキシムメチオダイド(ヨウ化プラリドキシム)
問97
ダイオキシン類に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a ダイオキシン類とは、PCDD(ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン)、PCDF(ポリ塩化ジベンゾフラン)、コプラナーPCB及びDDTをさす。
b ダイオキシン類は、ごみ焼却施設の燃焼過程で生成しやすい。
c ダイオキシン類の毒性は、最も毒性の強い2,3,7,8-TCDD(四塩化ジベンゾ-p-ジオキシン)の量に換算して表す。
d わが国では、ダイオキシン類は畜産食品からの摂取が最も多い。
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d)
4(b,c) 5(b,d) 6(c,d)
問98
化学物質の安全性評価に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a NOAELは、測定可能な濃度領域の量-反応曲線から外挿して求めることができる。
b NOAELは、すべての化学物質にあてはまる概念である。
c 実験に使用する動物の種類により、NOAELは異なることがある。
d ADIは、NOAELの値と安全係数をもとにして求める。
(注) NOAEL:no observed adverse effect level(無毒性量)
ADI:acceptable daily intake(一日許容摂取量)
問99
一酸化炭素中毒に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a わが国では、自動車から排出される一酸化炭素量は年々増加している。
b 一酸化炭素は、特有の刺激臭を有する。
c 一酸化炭素のヘモグロビンに対する親和性は、酸素よりも高い。
d 一酸化炭素の毒性は、シトクロムcオキシダーゼの阻害による。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 正 誤
問100
薬物の乱用を確認するために、尿中未変化体を検出対象とするものの組合せはどれか。
a モルヒネ b メタンフェタミン
c フェノバルビタール d テトラヒドロカンナビノール
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d)
4(b,c) 5(b,d) 6(c,d)